FE無双 風花雪月(青燐) 感想

全体的な話

基本的なシステムまわりは本編の風花を踏襲していて、戦闘がSRPG→無双アクションに置き換わったという感じ。青燐しかクリアしていないけど、全16章(分岐によっては14章かな)仕立て。全マップ回収しながら遊んで65時間。かなりのボリュームでございました。
シナリオは公式がうたう通り、あったかもしれないifのお話。士官学校開始からほどなくして各国で問題が起きてしまい、やむを得ずの学校閉鎖から展開は違うんだけど、戦争のスタートは変わらず帝国の教会に対する宣戦布告から。青は主に1部は内乱の対応、2部は帝国への侵攻…といった感じ。
率直な感想としては、1部はめっちゃ面白かったんだけど、2部から雲行きが怪しくなって、ん〜…ってなってるうちに終わった。オルフェンズ現象。打ち切りエンドっぽいのは、他の2ルートも同じみたいですね。というか、銀雪に対応するルートないんかーーーーーーい!公式さん本編は3ルートじゃなくて4ルートだよーーーーーーーー

育成やら戦闘やらの話

先ほど書いた通り、前作と近しい作り。本拠地で食事や雑務をこなして支援値を上げて、訓練で兵種レベルを上げつつ支援値を上げて…。つまりは支援会話を集めていく!あとは、スキル強化やら武器強化なんだけど、武器に関してはとりあえず特攻武器をひたすら打ち直し強化が強かったですねぇ。シェズが最終マップに持ち込んだのはレイピア+100。全体的な火力はメリクルに劣るものの、騎馬重装のブレイクが速攻で狙えるためそれらの兵種が多いマップでは非常に有効でした。扶翼の魔導書も+100にしたのでメルセデスと一緒に無双していた。

戦闘に関しては1マップが短いのでサクサクやれるのが良かったですね。ただ、ちょっとエクストラを含めるとマップ数が多くて、全マップでS狙おうとするといつまで経っても終わらんぞこのゲーム!と思ったので、途中からは評価を気にするのは諦めました。撃破数稼ぐのが億劫だった…。
前作の無双未プレイなので比較はできないけど、処理落ちもほとんどなく(奥義打った時にちょっとなる程度)、非常に快適に遊べました。ただ、ターゲットカメラがターゲットした人じゃなくて変な方向に行くことがちょいちょいあったんだけど、下手なだけ?結局使わない方がやりやすかった悲しみ。
レベルがお金で買えるので、育成が追いついていないキャラでもすぐに出撃させられる仕様なのはとても良かったです。金は全てを解決してくれる…。

シナリオとかキャラの話

とりあえずこれが一番悩むわけ!
まず主人公のシェズなんだけど、先生と違ってよく喋るし、フランクでクセのない性格なので、追加キャラとしては非常に良い塩梅だったんじゃないかと。その分人によっては物足りなく感じるかもしれない…。
ラルヴァの正体や関係性についてはもうちょっと掘り下げて、ハッキリ描いても良かったんじゃないだろうか。一応、先生を仲間にするルートに進んだので、謎空間にも行ったしエピメニデスと決着つけたけど、ボリューム不足だった感が…。きっちり書いてあげないとシェズの存在感薄くボヤけてしまう。もったいない。ただでさえ、敵として出てきた前主人公先生+性格が本編と全然違うソティスという濃いキャラがそびえたってるというのに…!

あ、謎空間での級長同士の会話は正直蛇足だと思いました…。

今回はifのお話ということで、本編で見たいけど見られなかった場面がたくさん見られたのはめちゃくちゃ良かった。これはあえて狙ってやってる感じがしますな。アネットちゃんとギュスタヴ殿も最初から一緒にいるし、フラルダリウス親子やベレトス親子の支援やら食事やら青ルートでのメルセデスイエリッツァの二人とか何やらとか。




なんとも幸せな光景じゃねぇか…。

あと、幼馴染勢の描き方も良かった。特にフェリクス。好感度天井不知男…。公爵の立場を早々に継いだからか落ち着きがあって、原作ほどツンツン侍にならず、ディミトリや周りに対して忌憚ない意見を述べる良い部分は変わらない。そして情には人百倍厚い。無敵か?

あと肉友。


シルヴァンに関しても、幼馴染たちのよき兄貴分であり、キレ者である部分がたっぷり描かれていてこちらもありがてぇなぁって拝んだ。本編のとき、ユーザーの間でシルヴァンは帝国の方が…的な意見をちょいちょい目にすることがあったけど、シルヴァンは祖国や友人やそういったものを置いていける人間ではなく(それは他の幼馴染メンバーにもいえるけど)、抱えてる重たい部分との折り合いや自分なりの解決方法は持ってると思っているので、そういった面が随所で見られて私的には、頷ける部分が多くて嬉しかったです。
今回他ルートではスカウト不可ということで、良かったと思います。えぇ。

話を聞くにすると、他の人の話ばっかりする。そういうとこだぞ。

あとすみませんこれは個人的な趣味な部分なんですが
いつの間に支援Sになっていたのかな?今回ディミトリとフェリクスが王と王の盾でのペア感が増したのと並行してここの相棒感がバシバシだったのでハピネスでした。支援の時のグリットちゃんが、フランクに愚痴こぼしてて可愛かったです。

とまぁ、他にもたくさん色々見たかったものがあったのでそれはすごく収穫でした。
で、肝心のディミトリなんだけど、青燐では蒼月と違って、底の底まで落ちることなく、みんなに支えられながら毅然とした王としてEDまで立ち続けることになる。これは蒼月のように、不意打ちで基盤が崩される前に固められて安定してたことが大きいと思う。一見「闇堕ちしなくて良かったぜ!」と思うけど、結局死者の声に縛られ続け、その結果復讐を果たす、という話になっている。蒼月でロドリグに「殿下の復讐心を否定し続けてくれ」って言われたけど、それがこちらではできなかったし(むしろみんなで復讐しようぜ!という流れ)、死者の声に縛られたディミトリが完全に解放されることがなかったんだよなぁ。いやもしかしたらED後は大丈夫になってたのかもしれないけども…。そう考えると、一度どん底まで落ちてはしまったけど蒼月の方がディミトリにとっては救いがあったなって。蒼月もディミトリが知らないうちに、闇うごの面々一通り薙ぎ払ってるから、実は目的は達成してるんだけど、知らない方が良かったのかもしれないなぁとも思ったりしましたとさ。


アッシュくんのこういうところあったけぇ。

で、青燐のエガちゃんなんだけど、好きな人にとってはかなり嫌な終わり方じゃないですかね…。エガちゃん好きな人は怒っても良いと思う…。タレスは死んだけど結局洗脳?はあのままなんですよね。帝国とは手を取り合えない私でも、さすがに最終マップの扱いはかわいそすぎるだろうと…。

そして帝国とは本編でも手を取りあえないと思っていたけど、今回まさか同盟とも手を取り合えないとは…。
次は、2周目は黄や!と思いつつ事前に軽くシナリオ調べたら、最終的なボスがレア様だというではありませんか。
その時点で私の黄ルートが消えました…。教会と敵対するルートは自分の手では無理…。
クロードにとって、士官学校での生活は価値観を変える大きなターニングポイントだったってことでしょうか。ツィリルとの支援会話でもそんな感じのこと言ってたもんなぁ…。
ツィリルといえば、なぜプレイアブルじゃないんだい?!無念すぎましたほんとうに…。

あと、色々細かい部分にも突っ込みはあるんだけど、あまりにも長くなりすぎたので、とりあえずここまでにしておきます。
ifの話と割り切って遊ぶなら、ボリュームもあるし、アクションパートも面白いですし、アリだと思います。本編を遊んでること前提で作られているのか、説明が省かれたり足りない部分も多いのでそこは注意してネ。